塗装の種類〜その長所と短所

塗装の仕様を決める際に、塗装には、アクリル塗装、メラミン塗装、ウレタン塗装、エポキシ塗装など、たくさんの種類があり、それぞれがどのような特徴があるのか分からずに、塗装や塗料の選定に困ることがあると思います。

今回は技研グループにおいて定番の塗装となる、メラミン塗装・アクリル塗装・ウレタン塗装・シリコン塗装の4種類について、簡単に解説してみようと思います。

スプレー塗装

 

メラミン塗装

金属部品への塗装では半世紀以上の歴史がある定番品です。基本的に焼き付けタイプの塗装で、屋内で使用される、工作機械や事務機、医療器等に使用されることが多いです。

長所:他の塗料に比べて安価。比較的低温での焼付(120℃程度~)が可能。
短所:耐候性が弱く屋外での使用には向かない。

 

 

アクリル塗装

こちらも金属の焼付塗装では定番の塗装です。150℃程度で焼付を行います。耐候性もあり、屋外で使用するものへの塗装や、日用品、住宅部品、自動車部品などへ使用されています。

長所:メラミン塗装と比較した場合に耐候性や耐薬品性、硬度など塗膜性能に優れる。塗膜の付着性、塗膜性能などのバランスに優れる。
短所:メラミン塗装と比較した場合、若干割高。

アクリル塗装

 

ウレタン塗装

2液反応型の塗料が一般的で、常温でも塗膜が形成され、金属、プラスチック素材に使われています。日用品、家電、住宅部品など、様々なところで使用されています。

長所:メラミン塗装と比較した場合、耐候性や耐薬品性、硬度などの塗膜性能に優れる。厚膜塗装、美観重視の塗装も可能。
短所:焼付タイプの塗料と比較すると高価。2液性のため取り扱いや作業性に注意が必要。

メタリック塗装イメージ

 

シリコン塗装

こちらは技研グループ十八番のシリコーン樹脂を使用した塗装です。焼き付けタイプが基本で200℃程度の焼付が必要になります。非粘着性や撥水性、耐熱性にすぐれています。塗膜は科学的安定性があり、厨房用品などにも使用されています。
※低温反応タイプのシリコン塗装も扱っています。

長所:耐候性、硬度、耐薬品性など塗膜性能に優れる。
短所:メラミン、アクリル塗料と比較すると高価。

シリコン塗装付きアルミ箔カップ

 

上記の他にもフッ素塗装、エポキシ塗装、ポリエステル塗装など、様々な塗装タイプ、塗料を取り扱っています。

 

技研グループでは使用環境や用途をお伺いし、様々なご提案させていただいております。お客様のご要望に応じた塗料の選定や、塗装工法のご提案などを積極的に行っています。

「塗装や塗料に関するこういう情報が欲しい」
「こんな機能性を持った塗装をして欲しい」

などのご要望がございましたら、お気軽にご相談ください!