省エネの切り札|低温乾燥塗料|金属焼き付け塗装のCO2排出量を大幅削減!

近年、地球温暖化対策としてCO2排出量の削減は重要な課題です。製造業においても省エネは避けて通れないテーマ。特に金属塗装の分野では、従来の熱硬化タイプの塗料を使用する工程において、ガスや電気など大量のエネルギーが消費されています。そのような状況を変えるため、従来の塗装工程のエネルギー消費を大幅に削減し、環境負荷低減に貢献できる革塗装技術が登場するなどしています。

今回は、金属製品へプライマーレスで強固に付着し、常温~60度程度の低温で耐候性や耐薬品性などの性能が優秀な塗膜が生成される塗装をご紹介します。

焼き付け塗装イメージ

従来の金属塗装の課題

従来の一般的な金属用のアクリル焼き付け塗装では、150度を超える高温で塗料を硬化させる必要があります。そのため、大量の熱エネルギーを消費し、CO2排出量の増加につながっています。また、高温での乾燥は、塗装対象物の変形や劣化を引き起こすリスクもありました。

低温乾燥塗装のメリット

大幅な省エネ:低温で硬化するため、乾燥工程におけるエネルギー消費を大幅に削減できます。
CO2排出量削減:エネルギー消費の削減により、CO2排出量を大幅に削減できます。
塗装対象物の保護:低温での乾燥により、塗装対象物の変形や劣化のリスクを低減できます。
生産性向上:乾燥時間の短縮により、生産性の向上に貢献します。

低温乾燥塗料の活用事例

すでに、自動車、家電、建材など、様々な分野で低温乾燥塗料の導入が進んでいます。例えば、自動車メーカーでは、低温乾燥塗料を採用することで、塗装工程におけるCO2排出量を30%以上削減できた事例も報告されています。

今後の展望

低温乾燥塗料は、省エネ、CO2排出量削減に大きく貢献する技術として、今後ますます注目を集めるでしょう。さらなる技術開発により、より低温での硬化や、様々な素材への適用が可能になることが期待されます。

技研グループの強み

小ロット多品種に特化した設備レイアウト:お客様の多様なニーズにお応えするため、小ロット多品種の生産に柔軟に対応できる設備レイアウトを採用しています。
温度変更が容易な塗装ライン:他社の大型塗装ラインと比べて、温度変更が容易なため、低温乾燥塗料の特性を最大限に活かした塗装が可能です。

乾燥機

お知らせ

今月から稼働している新工場、(株)技研 久野工場も元気に稼働中です!
最新鋭の設備を導入し、さらなる効率化と高品質な製品の生産を実現しています。新工場の設備については、今後のメルマガで詳しくご紹介していきますので、どうぞお楽しみに!