POM(ポリアセタール樹脂)への塗装|難付着性素材への塗装を実現
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、新年最初のブログは、皆様にぜひお伝えしたい 革新的なニュースから始めたいと思います。今回のタイトルに表記しましたが、POM(ポリアセタール樹脂)への塗装技術です。
「POM樹脂って塗装できないんじゃ…?」
「塗装したいけど、POM樹脂だから諦めていた…」
そんな悩みをお持ちの皆様へ朗報です。これまで塗装が難しいとされてきた POM 樹脂への塗装が、ついに可能になりました!
※ POM(ポリアセタール樹脂)への塗装は、樹脂メーカーやご希望の塗装のスペックによって、十分なテストが必要となる場合があります。
POM樹脂ってどんな素材?
POM樹脂は、正式名称をポリアセタールといい、耐摩耗性、耐薬品性、寸法安定性に優れたエンジニアリングプラスチックです。ギアやベアリング、自動車部品など、様々な用途で活躍しています。
なぜPOM(ポリアセタール樹脂)は塗装が難しいのか?
POM(ポリアセタール樹脂)は、表面が非常に固く滑らかで、塗料が密着しにくいという特徴があります。これは、POM(ポリアセタール樹脂)の表面自由エネルギーが低いためで、塗料の濡れ性にも影響しています。
また、結晶性が高いため、塗料が浸透しにくいという点も、塗装を難しくする要因の一つです。
新技術で実現!POM(ポリアセタール樹脂)への塗装
近年開発された新しい塗装技術により、これらの課題を克服し、POM(ポリアセタール樹脂)への塗装が可能になりました。この新技術は、弊社選定の特殊なプライマーと塗料を組み合わせることで、POM(ポリアセタール樹脂)への強力な密着性を実現しています。
塗装の可能性が広がる未来
POM樹脂への塗装が可能になったことで、製品デザインの自由度が飛躍的に向上します。また、耐摩耗性や耐薬品性をさらに向上させることも可能となり、様々な分野での応用が期待できそうです。
最後に、当社では、この新技術を用いた POM(ポリアセタール樹脂)の塗装を承っております。上記に限らず、難付着性の素材へ塗装でお困りのことがございましたら、お気軽にご相談ください。
今後も、皆様のお役に立てるよう、塗装技術の研究開発に力を入れてまいります。どうぞご期待ください!
技研グループでは塗装加工に関して、お客様の使用環境や用途をお伺いし、様々なご提案させていただいております。ご要望に応じた塗料の選定や、塗装工法のご提案などを積極的に行っています。シリコーン樹脂をはじめとする様々な塗料を駆使し、お客様のニーズに合わせた最適な耐熱塗装を提供いたします。
「塗装や塗料に関するこういう情報が欲しい」
「こんな機能性を持った塗装をして欲しい」
などのご要望がございましたら、お気軽にご相談ください!