お客様のための再塗装|再塗装の種類
技研グループではメイン業務のひとつとして塗装加工を受託していますが、細心の注意を払っていても、塗装後の検査や加工中に、塗装の不合格品が発生する場合があります。
お客様からの預かり品などもあり、
簡単に塗装がダメだから製品も廃棄というわけにはいきません。
再塗装が可能なものに関しては再塗装することで製品を仕上げていきます。
そうすることで全体のコストを抑えることができるので、
再塗装はお客様にとってもメリットがあります。
以下は弊社で行なっているいくつかの再塗装の方法です。
再塗装工程の選定の理由や注意点についてご紹介していきたいと思います。
1、表面を研磨して再塗装
意匠性が目的の塗装では一番スタンダードな再塗装方法です。塗装不良の原因である異物、ムラ、肌、色彩、艶などの不具合のあった塗膜表面を全体的に研磨紙などで研磨し再塗装します。塗装不具合の内容と塗装膜の厚さにより、研磨の荒さを選定します。塗装条件も素材からの塗装と同等のものや、塗料の特性に合わせて条件を変えていく必要もあります。
2、ブラストをかけて塗膜を除去して再塗装
フッ素塗膜やシリコーン塗膜、セラミック塗膜など塗装付着性が悪い塗膜への再塗装の場合に行います。塗膜自体に非粘着性や撥水・撥油性がある塗膜へ再塗装は上塗りした場合、上塗り塗料は付着しません。再塗装する場合は完全に旧塗膜を除去する必要があります。
3、薬品を使用し、塗膜を剥離し再塗装
主に金属製品で、膜厚の指定がある場合や、ブラストで素材を傷めたり、変形してしまうリスクがある場合に行います。製品の材質や塗膜の種類により溶剤、酸・アルカリなどの剥離剤や薬品を選定し、剥離します。
4、予備乾燥後に外観検査を行い、研磨や洗浄をして再塗装
①研磨/1、2、3は塗膜硬化後に行う再塗装ですが、こちらは塗膜の硬化前に行う方法です。フッ素、シリコーン系の塗膜で、硬化前の再塗装着性が良好な場合こちらの方法を採用します。塗膜硬化前の再塗装ですので、塗膜の取り扱いや、色艶、膜厚などに注意が必要です。
②洗浄/2、3の方法よりも塗膜の除去が容易に出来る場合が多く、フッ素・シリコーン塗装で金属製品の素材の質感を生かした塗装で、
素材を傷めてはいけない場合でさらに研磨での再塗装が出来ない塗膜の場合はこちらの方法を行います。洗浄ムラや汚れなどにも注意が必要です。
上記のように再塗装する場合は素材と塗装膜、品質規格に合わせて再塗装工程を選定し、進めていきます。
技研グループではどのようなシチュエーションで使用され、どのくらいの耐久性が必要なのかなど、使用用途、ご希望の塗膜スペックなどの詳細をお伺いし、ご予算に応じた塗料を選定、ご要望に合った塗装が提供できるように取り組んでいます。
塗装のことなら何でもお気軽に、技研グループまでお問い合わせください。