耐候性を高める塗装|フッ素・シリコーン・セラミック塗装など
窓際に置いてあったものが色あせてしまったり、長く使った洗濯ばさみがボロボロになってしまったり、という経験があると思います。塗装における耐候性とは、塗膜が屋外の環境にさらされた際の紫外線や太陽光、季節による温度の変化、雨・風など、自然環境の中で受けるストレスに対する耐性を指しています。
これに似た性能で光(紫外線)に的を絞った耐光性という評価項目もありますが、これとは異なります。
今回は、塗膜の耐候性について簡単に紹介していきます。
耐候性が弱いと・・
使用する樹脂により違いはありますが、例えば屋外で使用した場合に塗膜の劣化が早く、白化やチョーキング(白い粉が発生)、ひび割れなどが短期間で発生してしまうことがあります。塗膜の寿命が短くなり、同時に塗装された製品自体の寿命も短くなってしまいます。
耐候性を高める目的とメリットは
逆に言ってみれば、耐候性を高めるメリットは「塗膜と製品の寿命を長く保つことができる」点にあります。高耐候性の塗装をする目的には以下の2つがあります。
1 外観の長寿命化/塗膜の寿命を長く保つことが出来、長期間美観や性能を保つことが可能になります。
2 素材の保護/耐候性の弱い素材であっても、塗装をする事で紫外線や酸性雨などから素材を守ることが出来ます。
高耐候性塗装にはどんなものがあるか
耐候性の高い塗装にはフッ素・シリコーン・セラミックなどの科学的変化の少ない顔料をメインにした塗装や、紫外線吸収剤を含有させた塗料を使うことで、耐候性の高い塗膜を作ることが可能になります。
塗料には、色や顔料、樹脂の種類によって、様々な種類があります。中には、紫外線に弱い顔料や、薬品に弱い顔料や樹脂など、弱点を持つものも含まれます。
そのため、要求されるスペック、使用される環境に応じて、塗料を選定していく必要があります。
日焼け止めを使うように、耐候性は塗装によって高めることができます(画像はイメージです)。
技研グループでは使用環境や用途をお伺いし、様々なご提案させていただいております。お客様のご要望に応じた塗料の選定や、塗装工法のご提案などを積極的に行っています。
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